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ベクターソフトニュース - 2000.04.26
Capture Studio - Light - Capture Studio - Light - Ver.0.08
多彩な取り込みバリエーションを持つ高機能画像キャプチャソフト
Windows 2000/98/95/NT フリーソフト
「Capture Studio - Light -」の動作画面
■メイン画面。メモリに保存した画像データをリストで選択してチェック・加工できる

クライアントエリアやオブジェクトの取り込み、タイマ取り込みなど、多彩な取り込み方法が用意された高機能画像キャプチャソフト。DirectXフルスクリーンアプリケーションの取り込みにも対応するほか、画像の加工や画像形式の一括変換なども行える。

メイン画面は、左側が画像の一覧を表示するリストビュー、右側がリストビューでの選択画像を表示するイメージビューという構成。リストビューの表示形式は、画像形式やサイズを参照できる「詳細」と、「サムネイル」に切り替えられる。

画像取り込みはメニューからも行えるが、ホットキーを使用して行うのが基本。Capture Studio - Light -ではホットキー、取り込む対象、取り込みオプション、出力先などをセットにして「コマンド」と呼ぶ。コマンドは12個まで登録することが可能で、ユーザの目的に合わせて自由にカスタマイズできる(あらかじめ12パターンが登録済みなので、それでよければユーザが新たに設定する必要はない)。コマンドで指定可能な取り込み範囲は、
  • スクリーン全体
  • 指定ウィンドウ
  • 指定ウィンドウクライアントエリア
  • 指定オブジェクト
  • 指定矩形
  • カレントウィンドウ
  • カレントウィンドウクライアントエリア
の7種類。また、指定ウィンドウや指定オブジェクトの取り込みなどでは、ホットキーを押したあとで取り込む対象を指定する「キャプチャ」と、ホットキーが押されたときの状況で対象が決まる「スナップショット」の2種類が選択できる。必要に応じて遅延タイマや周期タイマを設定することも可能で、いずれも0.1秒単位で指定できる。また、取り込み時にマウスカーソルを含めるか、MDI子ウィンドウを独立したウィンドウと見なすか、なども設定可能だ。

取り込んだデータの出力先はメモリ、ファイル、クリップボード、プリンタの4種類が指定できる。出力形式はBMP、JPEG、PNG、MAG、RLEの5種類に対応する。出力先にメモリを指定した場合は、取り込んだ画像の情報またはサムネイルがリストビューに追加される。リストビューには、Capture Studio - Light -で取り込んだ画像データのほか、既存の画像データも読み込める。また、クリップボード監視機能があり、【Print Screen】キーなどで画像がクリップボードに送られた場合にリストビューに追加したり、ファイルやプリンタに出力することもできる。

画像の加工機能では、上下・左右の反転、回転などのほか、XOR、シャープネス、ソフトネス、輪郭抽出、エンボス、デジタイズスムーサなど13種類のエフェクトが装備されている。加工の際に領域を指定することも可能。

そのほか、指定した画像をBMP、JPEG、PNG、MAG、RLEのいずれかに一括変換する「画像コンバータ」機能、画像周囲の余白を指定ドット分を残して除去してくれる自動余白除去機能などもある。Susie Plug-in を使用すれば、読み込める画像形式の種類を増やせる。

reviewer's EYE 非常に細かなところまで設定でき、キャプチャをするときにほしいと思う機能はほとんど網羅されている。画像キャプチャソフトとしての完成度は非常に高い。個人的にはDirectXのキャプチャが快適にできることと、アプリケーションの親ウィンドウと子ウィンドウを同時にキャプチャできることがうれしかった。キャプチャした画像をリストを見ながら選択して、ただちにトリミングやフィルタ変換などの加工ができる点も便利だ。ただ、画像の加工に関しては、これだけ機能が豊富な割にアンドゥができない点は不便に感じた。バージョンナンバーが若いこともあり、今後も大いに期待できるソフトだ。
(秋山 俊)


スクリーンショット》 画像の取り込み方を細かく設定し、12種類までのコマンドを登録できる
スクリーンショット》 フィルタ変換などの簡単な画像編集機能も用意されている
スクリーンショット》 画像コンバータを使えば、画像形式の一括変換が可能だ
スクリーンショット》 動作設定画面。かなり細かな点まで設定することができる


【作 者】 femt さん
【作者のホームページ】 http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/6306/
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

通常、ソフトの作者は必要性を感じたときにソフトを作ると思いますが、私はキャプチャソフトというものを特に必要としていませんでした。このソフトを作るきっかけとなったのは、インターネットなどでたくさん配布されているDelphi用のフリーコンポーネントです。画像系のコンポーネントをたくさんダウンロードしていたら、何かソフトを作りたくなってしまいました。そして、できたのがこのソフトです。

■開発中に苦労した点

このソフトのコンセプトとしては、連続的に何枚もの画像を取り込み、取り込んだ画像の中からいらないものは削除し、必要な画像だけファイルに保存することができるようにするということでした。そのため、かなり苦し紛れなユーザインタフェースになってしまいましたが、何故かこのインタフェースはなかなか好評なようです。

■ユーザにお勧めする使い方

前述しましたが、作者はキャプチャソフトというものを使いませんので、ユーザがどのような用途に使用するのかあまりわかりません。ですから、要望などあったら気軽にメールしていただければ幸いです。

■今後のバージョンアップ予定

今後の予定としてはドキュメントにも書いてある通り、取り込んだ画像へ文字を書き込むなどの簡単な描画をサポートしたいと思います。また、設計をあまり考えて作っていなかったのでリライトするかもしれません。
(femt)
go! download
上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

フリーソフト
Capture STAFF - Light - 0.28 連続キャプチャや周期キャプチャ、Web等のスクロールキャプチャが可能な画像キャプチャソフト (676K)



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