ベクターソフトニュース - 2000.04.12 |
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XCopy9X Ver.1.31
Xcopy32コマンドを利用した高機能ファイルコピーソフト ■Windows 98/95 ■フリーソフト |
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Windows 98/95には、ディレクトリツリーをそのまま他の場所へコピーしたり、タイムスタンプを比較して新しいファイルだけをコピーするといった機能を持つ高機能なコピーコマンド「Xcopy32」が存在する。しかし、これはDOSプロンプトで使用するコマンドで、高度な機能を使おうと思うと、複雑なオプションを多数指定しなければならないという欠点がある。 XCopy9Xはこの点に着目し、Windows上でグラフィカルな操作をするだけでXcopy32の機能を使いこなせるようにしたユーティリティ。メイン画面上には、Xcopy32コマンドで指定可能な各種オプションがチェックボックスとして表示されており、これを選択することで複雑なオプションを選択できる。コピー元ディレクトリ・コピー先ディレクトリもフォルダツリーから選択できるので、日本語のファイル名や空白を含むファイル名であっても、DOSプロンプト上で指定するときのようなわずらわしさがない。 起動するとタスクトレイに常駐し、XCopy9X内部からXcopy32コマンドを呼び出して指定されたコピー操作を行う。XCopy9Xでは、複数のコピー作業を指定しておくことができるが、実際のコピーはこれらがマルチスレッド機能によりバックグラウンドで並行して行われる。タイマ機能もあり、時刻を指定したコピーも行えるため、システムの定期的なバックアップなどの用途に適している。タイマは開始時刻を三つまで指定できる。 複数のコピー元・コピー先、コピー対象ファイルのワイルドカード指定、Xcopy32コマンドのオプションスイッチなどを「.cpl」という設定ファイルに保存することができる。あらかじめ設定ファイルが用意されていれば、クリックひとつでさまざまなバリエーションのコピー操作を行うことが可能だ。 Unlha32.dllがインストールされていれば、これを呼び出してコピーファイルを自動的にLZH形式書庫に圧縮することもできる。この際、自己解凍形式ファイルの作成も可能だ。 そのほかショートカットキーやツールバーの表示方法のカスタマイズが行える。 ●
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Windows上のツールが充実してきたおかげで、最近はWindowsで「DOSプロンプト」を使う機会がかなり減少した。「DOSコマンドなど使ったことがない」「使い方も知らない」といった人も多いのではないだろうか。
だが、DOSコマンドというのもあながち馬鹿にしたものでもない。WindowsのようなGUIでは面倒で時間がかかる操作も、DOSコマンドならば簡単にできてしまう、といった場合も多いのだ。Xcopy32コマンドが持つさまざまなコピー機能などもその中の一つだといってよいだろう。しかし、DOSコマンドの最大の欠点は、その操作オプションの複雑さだ。コマンドが高度になればなるほどオプションも数が多く、複雑になっていく。これらをすべて覚えるのは非常に困難だ。 XCopy9Xは、こうしたDOSコマンドの欠点を上手にカバーする、なかなかうまいアイデアを持ったユーティリティだ。これなら複雑なオプションを覚える必要もないし、しかも、タイマ実行やバックグラウンド実行のような、DOSコマンドでは逆に面倒な指定も簡単にこなせる。グラフィカルな操作とコマンド操作、両者の長所をうまい具合に橋渡しをするユーティリティといえるだろう。 (天野 司)
《スクリーンショット》 コピー元・コピー先ディレクトリの指定は、このように対話的にも行えるし、セルにアイコンをドロップしてもよい 《スクリーンショット》 タイマ機能もあり、指定の時刻にコピーを実行できる。タイマは三つまで指定可能 《スクリーンショット》 ログファイルが保存されるため、あとから確認できる 《スクリーンショット》 ショートカットキーのカスタマイズも可能 《スクリーンショット》 タスクトレイに常駐。メイン画面を表示しなくても、ここから登録ジョブを実行できる 【作 者】 智也のパパ さん 【作者のホームページ】 http://www1.ttcn.ne.jp/~kaneto/ 【動作に必要なソフト】 (Unlha32.dll) |
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