TOP PAGE
Softライブラリ / バックナンバー一覧 |
ベクターソフトニュース - 2000.02.23 |
||
花モデラ Ver.1.0
Direct3Dによるプレビューで高い操作性を実現したレイトレーシング3D CGソフト ■Windows 98/95 ■フリーソフト |
||
モデリングはオブジェクトを組み合わせて立体を作成し、それに質感を与えるというのが基本的な流れ。編集のために必要な操作はウィンドウ右側のツールパレットやコンテキストメニューから行える。オブジェクトには直方体や球といった基本的なもののほかに、「骨格」や「筋肉」といった特殊な構造を持つものも用意されている。骨格は、骨と関節とを組み合わせた構造物で、単に基本オブジェクトを組み合わせるのに比べて、構造や動きを効率的に定義することができる。筋肉は文字通り、人間や動物などの筋肉を持つ立体を表現するのに適したオブジェクトだ。質感は立体の色や光、さまざま効果を定義するもので、ひとつの立体で複数の質感を持つことができる。さらに、視点の変更や光源の種類、位置などを変えることにより、同一の物体であってもさまざまな変化を与えることが可能だ。 モデリング作業は3次元パースビューの上で行うが、Direct3Dの使用できる環境であればDirect3Dによる3Dプレビュー画像を表示しながらモデリングを行える。Direct3Dのレンダリングはレイトレーシング法ではないため、最終的な画像とは品質が異なるが、時間のかかるレイトレーシングによる3D画像作成の前に、仕上がりに近いイメージを確認しながら作業を行えるのは便利だ。 モデリングが終了すれば、あとはレイトレーシングによって完成画像が得られる。できあがった画像はBMPファイルとして保存することが可能だ。個々のオブジェクトに動きを定義したり、プロパティを変更することでアニメーションが作成できるのも花モデラの特徴。一連の動きの中でアニメーションキーが自動的に生成され、キー間を花モデラが補完していく方式だ。アニメーションは画面上でプレビューできるほか、AVIファイルに出力することもできる。 ●
|
|||||
3D画像の作成において、最も実感的な画質が得られるのはやはりレイトレーシング法での計算だろう。しかし、このレイトレーシング法は長い計算時間がかかる上、難しいのではないか、という先入観もある。
この花モデラは、Direct3Dによるプレビューによって、ごく普通の3Dモデリングソフトと同じ操作性を実現している。そのため気楽に作業が進められる上、あまり「難しい」という印象を抱かせない。それでいて、アニメーションの作成も可能であるというのだから、なかなか大したものだ。自分でモデリングやアニメーションを作成しなくても、同梱のサンプル(swimmer)が動く様を見ているだけでもなかなかおもしろい(実際にサンプルレベルのものを作成しようと思ったら、かなり大変だとは思うが……)。ぜひ試してみてほしいソフトだ。 (天野 司)
《スクリーンショット》 レイトレーシングの結果。一般的なスキャンライン法では作成されない影ができているのがわかる 《スクリーンショット》 質感の定義画面。いくつかの質感を定義し、これをオブジェクトに割り当てていく 《スクリーンショット》 関節のプロパティ画面。親オブジェクトがある場合には「連動する」チェックボックスにチェックが入る 《スクリーンショット》 オブジェクトの形状に対する操作はコンテキストメニューから行える 《スクリーンショット》 オブジェクト、アニメーションキーの一覧画面。右側のマウスポインタ状のものがアニメーションキー 【作 者】 M.Nakahara さん 【補 足】 DirectXがなくても動作する |
||
|
||||
上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。
|
||||