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ジジが森の中を歩いていると、
どっしゃーん!がらがらん!
というものすごい音が聞こえました。
びっくりして音の聞こえた方を見ると、にんじん色の屋根の家が見えました。
なにかしらんと思っていると、中から女の人がとびだしてきました。
「あーー!いそがしいいそがしいー。どうしたらいいのー!」
女の人はさも困ったという風にしていましたが、ジジを見つけるとすぐにこっちへ
走ってきました。
ジジはびくりとしましたが、あっというまに手をつかまれてぴゅーーーっと家の中に
さらわれました。
「もー、ほんっとーに猫の手も借りたいほど忙しいのよ。今日は弟の結婚式なんだ
けどそれを来週だと勘違いしてたのよ。今日も仕事をするつもりだったから
お客さんがいるし、鶏は卵を産むし、結婚式には絶対いかないといけないし・・
あっ仕事っていうのは、鶏のたまごを色分けするっていうものなので、
今日だけ卵を産むのをお休みして欲しいって言ったんだけど鶏ったら分かって
くれなくてどんどん産むのよねー。あーもうこんな時間。手伝ってもらうつもり
だった方は今日は忙しくて、それから・・・・。」
「あ、あのー。ぼくは・・」
女の人があんまり早口に言うので、ジジはそう言うのが精いっぱいでした。
「そうそう、それがいちばん大事。で、あなた・・・。あなた名前は?」
「ジジです。」
ジジはやっとふたくち目をしゃべりました。
「そう。ジジ君。ジジ君にこのお仕事を手伝って欲しいの。慣れたらとっても簡単よ。」
「でも・・・。」
「あ、じゃぁ、お願いするわねー。ケイト行くわよー。」
奥からボタンを止めながらルリーさんが部屋に入ってきました。
「えっこの猫さんにお願いするの?猫さん。ごめんなさいね。」
2人はあっと言う間に出かけてしまいました。
ジジは玄関の扉を閉めて、鳥の声のする方へ歩いていきました・・。
ソフト名: | ジジのたまごやさん 95Lignt |
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動作OS: | Windows NT/95 |
機種: | 汎用 |
種類: | フリーソフト |
作者: | Jiji |