oni11.lzh ( Filesize: 140,348 )
「ついにたどり着いたか・・・」
山の奥深くひっそりとたたずむ小さな道場を前に、私はため息をついた。
ここは鬼玉道場。自らの力を百倍にも高める「魂気道」を伝えるという、唯一の道場であると伝え聞くところである。
それにしても、何の変哲もない質素な道場であるのに、この圧倒されるような存在感はどうであろうか。この門は、まるで通るものの決意の強さを試しているかのようだ。
・・・私は、意を決して鬼玉道場の門をくぐった。
道場に足を踏み入れると、そこには明かりもなく、辺りを暗闇が包んでいた。
やがて目が闇に慣れてくると、道場の隅に腰を下ろしている老人の姿が目に留まった。老人は静かに言った。
「修行のものか?」
「・・・はい。魂気道を学ぶため、はるばるやって参りました。」
「修行は易しくはないぞ。分かっておるな?」
「覚悟しております。」
「よかろう」
それから数年がたった。私はすべてを修行にささげる毎日を送っていた。
やがてある日、私は師匠に呼ばれ、道場の奥にある中庭に案内された。これまで決して足を踏み入れることが許されなかった場所である。中庭は手入れが整えられており、そこにいくつかの美しい石が並べられていた。
---あれこそが、伝説の「鬼玉」なのか・・・!
師匠はこちらを向き、静かに言った。
「よくぞここまでの修行を乗り越えた。いよいよ、魂気道の修行に入る。用意はよいか?」
ソフト名: | 鬼玉 -Onidama- |
---|---|
動作OS: | Windows 3.1 |
機種: | 汎用 |
種類: | フリーソフト |
作者: | だんちゃん |