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ソフト詳細説明

　多くの熱心な漢点字ユーザーの皆様からご要望のありました漢点字ソフトの開発ですが、ようやく完成しました。1993年８月に漢点字の考案者である川上泰一氏にソフト開発の希望をお話しし、快諾をいただいておりましたが、発表が大変遅くなってしまいました。
　私は、1987年に点字の漢字符号を用いた自動点訳ソフト「点訳漢世」を発表しておりますが、このソフトで作成していた漢点字データを再確認し、漢点字ユーザーの皆様にもご協力をいただき漢点字データの修正をいたしました。第１及び第２水準すべての漢字について十分にチェックし、出来る限り正確なデータとなるように努力したつもりです。
　なお、このソフト単体では、漢点字ファイルへの変換機能しかありませんので、この変換された漢点字ファイルを点字として出力するためには、別にソフトが必要となります。点字ディスプレイへの表示ソフトや点字プリンタへの印刷ソフトと組み合わせて、ご利用ください。

　このソフトは、漢字仮名混じりの日本語テキストファイルを漢点字データに変換して、８点の点字ファイルを作成するものです。８点の点字ファイルは、このソフト独自の形式であり、ファイルの詳細は後述します。なお、変換可能な文字は、第１・第２水準漢字及び非漢字を含め約７千文字です。
　特長としては、大きなファイルも変換可能で、高速に処理をします。作成する点字データの１行の桁数を設定できます。数字やアルファベットなどが途中で行を変えることのないように処理をしています。また、記号類の禁則処理にも対応しています。

動作環境