週刊ソフトニュース ■今週の注目ソフト!! MidiPad 録助 FaceMaker MatuFtp Athena MORE NEWCOMERS VERSION UP BACK NUMBER |
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Athena Version 1.1.0 オートセーブ機能を持ち、文字の修飾機能にも優れたアウトラインプロセッサ。RTF形式でファイルを保存できるので、文字飾りなどの情報を残したままワープロソフトにデータを引き渡すことも可能。
●ワープロとの連携が便利 「Athena」は、Windows用のアウトラインプロセッサだ。アウトラインプロセッサは、別名アイデアプロセッサともいい、文章のアイデアなどを章や節単位で区切って、階層的に整理しながら構成を練るといった用途に適している。最近はオンラインソフトでは定番ジャンルのひとつといってもよいくらい数があり、多くのソフトが鎬を削っている。 そのような中で「Athena」の特徴は、リッチテキスト(書式指定付きテキスト)形式でファイルを保存できたり、自動章番号挿入機能を持っていたりと、ワープロ的な用途で使用するのに(あるいは、ワープロソフトとの連携を前提として)便利な機能を備えている点であろう。 ●上付き文字・下付き文字も使用可能 「Athena」では、一つひとつの文章を「ノート」と呼んでいる。ノートにはタイトルを付けることができ、ウィンドウの左側にツリー状に表示される。タイトルは手で入力するだけでなく、本文の1行目を自動的に適用させたり日付を入れさせたりすることもできる。このノートを階層的に自由に並べ替え、挿入、削除することでアイデアを整理し、全体構成を練ってゆくという仕組みだ。この機能は使いようによっては、日記やToDoリストとしても利用できるだろう。 各タイトルの下に含まれる文章はウィンドウ右側の編集ボックスに表示される。ここではそれぞれの文字のフォント種類や色、太字や斜体、下線などの修飾を設定することができる。中でも文章中で上付き文字や下付き文字を使えるのは、特に理系の文章を書く人に便利だろう。 完成した文章は、「結合RTFの作成」(全ノートをチェインし、ひとつのRTFファイルにまとめる)によって文字の修飾情報などを残したままワープロソフトに引き渡すことができる。このとき、各ノートに自動的に章番号を挿入させることも可能だ。 もちろん、エディタやワープロで作成したテキストファイルやRTFファイルをカーソル位置に読み込むこともできる。オートセーブ機能があるのも便利だ。
(秋山 俊)
作者のホームページはこちら。 ソフト作者からひとこと 「Athena」の設計は「科学系レポートを簡単に書くこと」「作ったデータをそのままワープロで読み込んで印刷できること」をベースに、他の種類の文書を書くのにも便利なアウトラインプロセッサとしての機能を装備することを目標にしました。Ver.1.0.0は先行発車的なバージョンとなってしまいましたが、Ver.1.1.0でようやくこの設計の目的をカバーできるようになったと思っています。 軽快な通常のテキストか、ワープロライクなリッチテキストか、アイデアをまとめるという点では軽快なテキストの方がよかったのかもしれませんが、ワープロで読み込んで印刷ができるようにリッチテキストを採用し、基本的な文字修飾をサポートしました。また、科学系レポートを書くのが当初の第一の目的であったため、添え字(CO2の2やH+の+など)も簡単に設定できるようにしました。この添え字の簡単入力は、科学系レポートにおいて私の予想以上に大きな威力を発揮しました。一般的なワープロでは操作が繁雑なこの文字修飾も簡単に設定できるために、文字修飾のために思考が止まってしまうことがなくなりました。 まだまだこれからのソフトではありますが、科学系レポートはもちろん、各種文書作成用として、また学習ノートや文書型データベースとしても有用な「Athena」をぜひお試しください!
(Haler / Again,CrazySoft)
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