ソフト開発の動機(初回)
十数年前、幼少だった三人の子どもたちのために、得意のプログラミングを駆使して何かできないかと考えたのが「書太郎(旧)」のソフト開発の動機です。巷でWindows 3.1が発売されたころで、当時はまだ、これまで主流だったMS-DOSの環境下でソフトを作成していました。そのころの、Visual Basic 2.0で作成した「書太郎」3本がVectorさんに奇跡的に残っており、画面は小さいですが、Windows 7のもとで現在も動いています。前述のWindows 3.1はすぐにWindows 95に変わりましたが、開発環境で使用していたVB 2.0はWindows 95には対応できなかったと記憶しています。
いずれ少し時間に余裕ができたときにまた作ろうと思い、当時のパソコン4台を処分しないで保管してきましたが、忙しさもあって古いパソコンを起動させることもなく、何年も過ぎてしまいました。
ソフト開発の動機(今回)
そして現在、子どもたちのうち二人は社会人、末っ子は高校生となり、もう漢字の書き順など必要がない年代です。今年の夏は記録的な猛暑でしたが、そんな中で毎日仕事をしていた私に与えられた4日間の夏休みが転機となりました。
古いパソコンを起動させると、2台はまだ起動できたので、保存していた「書太郎」のソースファイルをZIPで取り出し、現在使用しているVB 6.0に読み込ませようとしましたが、VB 2.0の保存形式がバイナリで、結局失敗。普通ならここで諦めてしまって終わりになるところですが、気楽に一から作り直すつもりでプログラミングを開始し、試行錯誤の末、なんとか文字を描画させるところまでたどり着きました。また、単純で繰り返しの多い処理の記述と文字の書き順の確認は、高校生の息子に手伝ってもらい、「書太郎7」が完成しました。
さらに、画数表示と画ごとに色を変えるように機能追加する際、幸いなことに当時作成した文字データのほとんどは画数を考慮していたようで、修正は10文字程度に留まりました。
そして、いろいろな機能を加えた「書太郎Maker」もほぼ完成です。今回は、気楽に挑戦できたことが過去を超えられた要因だと思います。休日しかプログラミングできない環境ですが、これからも開発を続けるつもりです。
ユーザにお勧めする使い方
「書太郎」シリーズは、文字を書きはじめる子どもと親に最も相応しいソフトだと思っています。以前、「書太郎(旧)」ユーザの方から「もっと字数を増やしてもらいたい」という内容のメールを頂戴したことがあります。その当時は対応できなかったのですが、今回は(「書太郎Maker」で)どんな文字も作れますので、お子さまに作ってあげて、一緒に楽しんでください。
今後の開発予定
「書太郎Maker」を進展させた「CG-Memo」というソフトを計画中です。
(FUNAKI_soft)