ハードディスク内のデータを、OSを含めて“丸ごと”コピーできるソフト。GPTディスクや2TB以上の大容量ハードディスクにも対応する。「LB コピー ワークス」は、ハードディスクの交換やデータバックアップなどの際に、簡単な操作でディスクの内容をコピーできるソフト。重要なデータやインストール済みのアプリケーションも、Windowsを使いながら、別のハードディスクにコピーできる。新バージョン「12」では、GPTディスク/2TB以上のハードディスク(RAIDボリュームを含む)に対応したほか、コピーしたハードディスクを別のパソコンで起動できる「スマートコピー」機能も追加された。さらに、コピー元より小さい容量のハードディスク/SSDへのコピーも可能になった。対応するハードディスクはIDE/E-IDE、SCSI、シリアルATA、SAS、USB、IEEE 1394など。Windows 7/Vista/XPのほか、LinuxなどのUNIX系OSのディスクをコピーすることも可能。インストールしてアプリケーションとして起動することも、(起動用)CDから起動して利用することもできる。
メイン画面は、ハードディスクの情報が表示されるエリア(ディスクビュー)と、コピーを実行するためのタスクエリアに大きく分けられる。ディスクビューには、パソコンに接続されたハードディスクの情報や選択中のハードディスクに関する基本的なスペック、パーティション構成などが表示され、コピー元/コピー先のハードディスクについて事前にチェックできる。
コピー作業には、1回のみ実行する「コピータスク」と、スケジュールに従って定期的に実行される「スケジュールタスク」とがある。コピータスクには、ボタンをクリックするだけで対象のハードディスクなどを自動判定して処理を行う「ワンクリックウィザード」のほか、「ハードディスクのコピー」「パーティションのコピー」が用意されている。スケジュールタスクでは「ハードディスクのスケジュールコピー」「パーティションのスケジュールコピー」を利用できる。
いずれもウィザードによる対話形式で設定を行い、完了するといったん仮想操作として保留状態となる。その後「適用」を実行することで、実際にコピーが行われる仕組み。保留状態の仮想操作では、設定を確認したり、取り消しを行ったりすることが可能(設定により、仮想操作を行わずに直接、コピーを実行するようにもできる)。実際のコピーはバックグラウンドで動作するため、パソコンで別の作業をしながら、コピーを行える。「ホットプロセッシング」機能により、使用中の(ロックされている)ファイルでもコピーすることが可能だ。
コピーでは、仮想操作のON/OFFの切り替えのほか、除外対象ファイルや差分コピー、あらかじめ指定した処理が行われたときにメールで通知する機能の利用などを設定できる。基本的なコピー機能のほかには、パーティションのフォーマットやドライブ文字の割り当て、ボリュームラベルの変更、ファイルシステムの整合性チェック、削除パーティションの復元などの操作を行える。
そのほかにも、
- MBR(マスターブートレコード)の更新や基本スロットの変更
- GPTやダイナミックディスクからベーシックディスクへの変換
- ファイルのみのコピーを行う「ファイル転送ウィザード」
- コピーしたハードディスクを他のパソコンで使う場合の「OS調整ウィザード」(CD起動の場合に使用できる)
など、多彩な機能を備えている。