世代管理に対応したバックアップソフト。一般的な差分バックアップと異なり、最新のファイルがひとつのフォルダにまとめられることが特徴。「Fabre(ファーブル)バックアップ」は、独自の「差分抽出更新バックアップ」方式が採用されたバックアップソフト。2回目以降のバックアップでは、前回と比較して古いファイルが「前回分フォルダ」に移動し、新しいファイルが最新フォルダにコピーされる仕組み。最新のファイルがひとつのフォルダにまとめられるため、ファイルが分散することなく、復元も容易。ファイルコピーに必要とされる時間やディスク容量を最小限に抑え、高速・省容量のバックアップを実現する。Windowsの起動と同時にバックアップを実行させることも可能だ。
メイン画面は、左にフォルダ選択リスト(フォルダツリー)、右に保存元リストが配置された2ペイン構成。バックアップ対象のフォルダは、フォルダ選択リストから保存元リストにドラッグ&ドロップすることで設定できる。配下のサブフォルダをバックアップ対象にすることも可能。対象ファイルや除外ファイルをワイルドカードで指定することもできる。一定期間を経過したバックアップファイルを削除して、ディスク容量を抑える機能もある。
バックアップ先はハードディスクのほか、フロッピーディスク、MO、USBメモリなどのリムーバブルメディア、ネットワークドライブを指定できる。バックアップの設定は複数を作ることが可能。メイン画面はタブ切り替え式で、複数の設定を同時に開いて操作することができるようになっている。
復元を行うときには、まず(1)現状をバックアップした上で、(2)戻したい時点のバックアップと比較し、(3)比較の結果からファイル単位で復元を行ういう手順を踏む。復元が失敗したときのことが考慮された手順になっている。
自身をWindowsのスタートアップに登録する機能も備える。バックアップ条件設定の「自動スタート時、1日1回保存」オプションと組み合わせることで、Windowsの起動と同時に自動的にバックアップを実行させることができる。