ソフトを開発しようと思った動機、背景
Windows XPに付属するイメージビューアがどうもしっくり来なかったことと、手軽に画像を全画面表示できるアプリケーションが見当たらないという不満がありました。簡単なものを作ってみようと思い、2005年の春に制作を開始しました……が、途中で塩漬けになっていました。制作を再開したのは2006年の夏になってからです。この時期、相次いでグラフィックビューアの新作が公開されたことに触発されました。開発中にこだわった点
画像ウィンドウに黒い実線の枠をつけ、より写真らしく見えるようにしました。通常の枠や枠なしも試してみたのですが、実線にするのが一番でした。半透明表示で薄くなっても枠が見えるので、たくさんの写真を重ねたときにも何枚の写真が重なっているのか、だいたい判別できます。また、複数のファイルをまとめてドロップすると、まるで袋からばらまいたようにウィンドウが出てきます。細かいところにアナログっぽさを出してみました。
ユーザにお勧めする使い方
あちこちのblogを見ていると、しばしばステキな(あるいは、おいしそうな)写真に出合うことがあります。他のページに移動したりブラウザを閉じたりしても、写真だけはしばらく眺めていたい……というときにも「えきばり」が使えます。
マウスポインタを乗せても手のアイコンにならない画像であれば、そのままドラッグ&ドロップしてみてください。「えきばり」に貼り付けることができます(手のアイコンになる画像のときは、ちょっと面倒ですが、右クリックして「コピー」を選んでから「えきばり」側で「新規ウィンドウに貼り付け」を実行してください。もし、画像をクリックすると大きな画像が表示されるページなら、クリックして大きな画像が表示されてからドラッグ&ドロップすることもできます)。貼りつけた画像はどこにも保存されず、「えきばり」を終了すれば何も残りません(※)。気軽にいろいろな写真を貼り付けて遊んでみてください。
- ※ブラウザから貼り付けた画像は、ブラウザのキャッシュフォルダ内から開く形になります。「えきばり」の起動中にキャッシュがクリアされると、拡大・縮小ができなくなります。キャッシュがクリアされるタイミングは、ブラウザの設定により異なります。
対応するファイル形式
JPEG/GIF/BMPにしか対応していないというのは少し貧弱に思われるかもしれませんが、たいていの場合はこれで足りるだろうと判断しました。PNGなどはブラウザで開いてコピーすれば貼り付けることができます。当面、対応するファイル形式を増やす予定はありません。なお、画像の保存に対応する予定もありません。今後のバージョンアップ予定
DLLもOCXも使用せずプログラムファイル1個で起動できる仕様を守って、CD-Rにデジカメ写真と一緒に入れて配布……といった使い方ができるようにしたいと思っています。設定不要というのもセールスポイントなのですが、必要な場合にはあらかじめ記述しておいたINIファイルを読み込む等の方法でカスタマイズすることもできるようにする予定です。バージョン情報の表示を消したり、タイトルやアイコンさえも好きなものに差し替えられたりするくらいのスケルトンな作り(?)にできればと思っています。
(tht)