複数のテキストファイルを開き、相違点をわかりやすく表示してくれるソフト。一般的なテキスト比較ソフトと異なり、三つ以上のファイルを比較できる点が特徴。「Rekisa」は、複数のテキストファイルの内容を比較できる差分表示ソフト。多数のファイルを開いて、内容を比較することが可能。正規表現を使って対象ファイルを指定したり、フィルタを使って比較結果をよりわかりやすく表示させたりといったことができる。外部アプリケーションと連携して使うことも可能だ。
比較対象ファイルの指定は、エクスプローラなどからのドラッグ&ドロップで行える。複数ファイルを同時にドラッグ&ドロップしてもよい。ファイル名を正規表現で指定することも可能で、特定フォルダ内のファイルや特定文字列を含むファイルなどを簡単に指定できるようになっている。
指定された対象ファイル数にかかわらず、比較結果はすべて左右に並べて表示される。対象ファイル数は「2」以上の任意数を指定できるが、見づらくなるのを防ぐため、標準設定では4ファイル以上は表示されない。表示ファイル数をユーザが変更することも、もちろん可能だ。
比較は行単位で行われる。比較対象となるのは画面で隣接するファイル同士。例えば、A/B/Cという3ファイルが開かれている場合、AとB、BとCの比較結果が表示される。相違が見つかった場合、相違を含む行が色分け表示されるとともに、相違点にはアンダーラインが表示される。長い行で一部の文字が異なる場合などでも、相違点はすぐにわかる。画面上で隣接しないファイルは比較対象とならないが、ファイルの並び替えは簡単に行うことができ、さまざまなファイルを比較できる。
相違点の色は「双方で内容が異なる行」「一方には存在するが、もう一方には存在しない行」など、個別に指定することが可能。一方のファイルの一部が他方では削除されている場合などは、相違点を示すカラーバーが三角形で表示されるので、わかりやすい。
ブラウズ機能は強力だ。ファイル全体の長さに対し、どの部分が相違しているのかを示す概略図が表示され、マウスクリックですぐにジャンプできる。ひとつのファイルで任意行を選ぶと、他のファイルでも対応する行が表示される縦スクロール/横スクロール連動機能も用意されている。相違点検索も「次の相違文字列に移動」「前の相違文字列に移動」「次の相違行に移動」「前の相違行に移動」から選択することが可能で、さらに左/右/両方のどの相違点に移動するかも設定できる。
読み込み時に行末空白を削除したり、タブとスペースを削除したり、C++のコメントを削除したりといった「入力フィルタ」機能がある。空白の個数を気にせず比較する場合に有効だ。さらに、比較機能をカスタマイズする「比較フィルタ」機能でも、入力フィルタと同様、比較時の空白無視などを行える。
相違点をファイル出力したり、選択したファイルを外部エディタで編集したり、コマンドラインオプションで動作モードを変更したりといったことも可能。外部ツール呼び出し機能やコマンドラインオプションを利用して、他のアプリケーションと連携させることともできる。
カスタマイズ機能も充実している。ほとんどの機能でキーアサインの変更などが可能だ。