ハードディスクの内容を、簡単にかつすばやくバックアップ/復元できるソフト。バックアップ先として多彩なメディアを利用できる。「Norton Ghost 2003」は、わかりやすいインタフェースで、はじめてでも簡単にシステムやデータのバックアップ/復元を行えるバックアップソフト。ハードディスク内のファイルデータを物理的なドライブ単位またはパーティション単位でバックアップ/復元することが可能で、OSをインストールしたイメージそのままの状態を保存できる。対応するファイルシステムはFAT16/32、NTFS、LinuxのExt2/3など。未知のファイルシステムの場合でも、セクタ単位でバックアップできる。また、バックアップ時に圧縮を行うほか、実際に使われている部分だけをバックアップするため、パーティションサイズが大きくても使用量が少ない場合には、バックアップファイルの容量は小さく済む。
バックアップ先に指定できるのは、利用しているパソコン内のハードディスクのほか、ネットワーク接続された別のパソコンのハードディスクや、CD-R/RWメディア。さらに、今回のバージョンからは新たにDVD+RW/-RW/+R/-Rの各メディアにも直接バックアップできるようになった。データが1枚のメディアに入りきらない場合には、もちろん分割バックアップできる。
バックアップしたファイルは、「Norton Ghost 2003」を用いてパーティション単位/ディスク単位で復元できる。CDやDVDメディアにバックアップする場合は、メディア内にUSBやIEEE 1394のドライバを含めることも可能で、USB CD-ROMドライブなどからでもデータを復元することができる(ただし、パソコンがUSBや1394接続のドライブからの起動をサポートしている場合)。フロッピーによる起動ディスクを作成することも可能で、ブートをサポートしていないCD-ROMドライブやネットワーク接続されたパソコンからデータ復元を行える。また、復元時に自動的にパーティションサイズの調整を行うため、バックアップするパーティションのサイズと、バックアップ先のパーティションサイズは一致していなくてもかまわない。
バックアップ対象の指定はWindowsのGUI上で行うが、実際のバックアップ/復元はDOSモードで行われるため、現在実行中のWindowsパーティションをバックアップしたり、復元したりすることも可能。DOSモードへの移行やバックアップ/復元後のWindowsの再起動は自動的に行われるため、指定後はユーザが放置しておいても、作業は自動的に進む。
そのほか、IDEで137GBを超える「BigDrive」をサポート。ハードディスク全体をサルベージ不能な形で安全に消去したり、バックアップファイルにパスワードをかけたりできる安全機能を搭載する。